お散歩日記

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路地裏、バラック、長屋、昭和の香りがする飲食街、遊郭赤線跡地、廃墟、古い町並み、山奥・・・・そんな場所を訪れては下手糞な写真を撮っております。

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 静岡県登録有形文化財鈴木邸にて開催された鈴木邸秋の探書会2019、台風一過の澄んだ青空のもと、多くの方がお運び頂きました。

 

 早い時刻に鈴木邸に到着すると、既に書籍目当ての方が玄関付近で開場を待っておりました。聞けば毎回探書会へ見えられている常連様とのこと。探書会の開場時刻となると書籍を手に取り真剣な眼差しです。掘り出し物は見つかりましたでしょうか?

 

 十月十三日に鈴木邸の大広間で行ったカストリ雑誌を題材とした座談会へも多くの方がお運びになり、只管感謝申し上げる次第です。ありがとうございました。そして毎回フォローを頂いている司会の静岡あべの古書店店主鈴木大治さんには、今回もトーク中に随分と助けて頂きました。

 

※写真はカストリ雑誌を朗読する鈴木大治さん

 

 

 

 

 余りご期待に沿える様なお話は出来ませんでしたが、質疑応答の時間では、カストリ雑誌(含、戦後史)の核心を突くような鋭いご質問を頂きました。今回の質疑応答は良い刺激となり、不勉強を反省する切っ掛けとなりました。

 

  「カストリ雑誌の流通経路、販売場所(通常の書店に流通していたとは思えない)、また価格設定について」「いわゆる発禁の話が出たが、これは日本側の指示だったのか?また占領軍と検閲の関係は?」「紙面を見ると殆どが無名作家の読み切り小説。有名作家がペンネームでカストリ雑誌に作品を載せていたと聞くが、有名どころの作家は?」「カストリ雑誌の作家に焦点を当てた資料があれば教えて欲しい」等々。

 

 私の知識では不十分だったご質問に対しては、今回参考資料として持参した数冊のカストリ雑誌考察本が大いに役に立ちました。次回、このような機会があれば、カストリ雑誌考察本について触れたお話を展開してみたいな、とも考えております。

 

 今回お運びになられた皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。当方も有意義な時間を過ごせました。

 

 

 令和元年 神無月吉日 花町太郎 拝